退職金は、会社に長い間働いたことへのご褒美です。皆んな退職した後の生活は、退職金が頼りなので、国は税金をなるべくかけないように軽減してくれます。ただし条件があります。①勤務年数が20年以下の人は、勤務年数1年で退職金40万円の所得控除が受けられます。ですから、20年勤務した人は20年×40万円＝800万円が所得控除金額です。➁勤務年数が20年以上の人は、この800万円に加えて20年を超えた1年につき退職金70万円の所得控除が受けられます。このように、会社に長く勤めれば・勤めるほど、税金が優遇されます。ところが、この20年を超えた1年につき70万円の所得控除が、40万円に下げられるかもしれません。長く働いた方が、退職金の税負担が少なくて済むという考えが、自由な転職への意欲を低下させ、成長分野の新たな産業に労働力が流れなくなることを防止するためのようです。早くて2025年から税制見直しが行われます。さらにiDeCoにも影響するこの税制見直しって、本当に注目です。定年退職後の自分年金を真剣に考えなければいけない時代です。
